富山県が地震復興で予算11.5億円を追加計上~宅地の液状化被害対策の支援

6月14日、富山県は能登半島地震で液状化被害を受けた宅地の復旧に最大776万円を助成する新事業を創設すると発表しました。
被災者の生活再建を後押しするもので、事業費11億5千万円が一般会計6月補正予算案に盛り込まれました。

県内の液状化被害は、富山、高岡、射水、氷見、滑川の5市で確認されています。
宅地復旧支援は住宅の傾きや崩れた擁壁の復旧、液状化を再び防ぐための地盤改良工事などか対象となります。
準半壊(損害割合10%台)以上の被害が対象で、一部損壊(損害割合10%未満)であっても、液状化による相応の被害が確認されれば認められます。

  • 支援対象
    液状化被害を受けた土地の所有者等
    (準半壊以上、液状化で相応の被害が認められる場合は一部損壊についても対象となる場合あり)
  • 補助額等
    ・工事費上限:1,200万円(補助対象は工事費から50万円を控除)
    ・補助率:3分の2
    ・補助上限:766万6千円
  • 対象経費
    1.復旧:被災宅地の原形復旧を基本とした工事(擁壁、地盤の復旧など)
    2.地盤改良:液状化の再度災害防止のための地盤改良工事
    3.傾斜修復:沈下又は傾斜を修復する工事(ジャッキアップなど)

「木造住宅の耐震化と液状化被害復旧セミナー・相談会」 6月30日(日)開催 

能登半島地震で大きな被害を受けた富山市で、木造住宅の耐震化と液状化被害の復旧をテーマにしたセミナーと、個別の相談会が開催されます。
本セミナーでは弊社代表の前田が、「液状化復旧の工法選択と工事費用」をテーマに液状化被害で傾いた建物の復旧工法やかかる工事費用についてご紹介させていただきます。

  • 開催日時:2024年6月30日(日)14:00~17:00
  • 会場:岩瀬カナル会館 2 階ホール(富山市岩瀬天神町48番地)
  • 参加費:無料
  • セミナー(14:00~15:00)
    「木造住宅耐震診断と耐震改修実例」 講師 大楠安紀(大楠安紀一級建築士事務所)
    「液状化復旧の工法選択と工事費用」 講師 前田哲宏(株式会社ミガキ一級建築士事務所)
  • 個別相談会(15:15~17:00)
  • お問い合わせ先:公益社団法人富山県建築士会(TEL:076-482-4446)